報道センター社会担当 下高 充生

報道センター社会担当

下高 充生

2017年入社

被爆者の声 伝える使命

 2024年春から広島市役所の施策を取材する市政記者クラブに所属しています。大きなテーマの一つに原爆・平和報道があり、24年の日本被団協のノーベル平和賞受賞や25年の被爆80年の取材に関わりました。

 平和賞の取材で、授賞式のため遠く北欧ノルウェーまで訪れ核兵器廃絶を訴えた高齢の被爆者が「余生は核兵器から人間を守ると決めているからここまで来た」と話していたのが特に印象に残っています。被爆者が相次いで亡くなる中、今しか聴けない言葉を残す意義を考えさせられる毎日です。

 2017年に入社しました。18年からは浜田支局(島根県浜田市)に4年間赴任し、自治体や選挙、地域の話題、高校野球などの取材を経験しました。その後本社に戻り、遊軍というチームで災害などを担当しました。

 会社に入って以降、核兵器を巡る国際情勢から中山間地域の課題まで幅広いテーマに触れてきました。日々新しいことが起こることと、人々の喜怒哀楽に触れる機会があることが、この仕事の面白さと難しさだと思います。事実や人々の気持ちに素直に向き合える記者でありたいです。