子育てをしたり、家族の介護をしたり。そんな家庭での役割を果たしながらも働き続けることはできるのか―。仕事選びをする上で、とても気になることですね。

　経済部の記者だった20代。子どもを産んだら、もう記者は続けられないと思い込んでいました。のちに30歳で1人目を出産。実家は遠方で、仕事との両立は大変なことになる…と、身構えたのを覚えています。

　始まってみれば、会社の制度と仲間が助けてくれました。夜間・休日の業務が免除され、在宅勤務が認められる制度を利用。職場では「早帰りよね。後は任せて」と何度も声を掛けてもらいました。

　子育て期で心配なのは、子どもの病気など突発的なトラブルでしょう。仕事を休まねばならない日が続き、有給休暇の残数を気にしたことも。そんなときは、看護のための特別休暇を利用できると分かり、胸をなで下ろしました。

　子どもが小中学生になる頃、私はスキルアップを決意。会社の支援を受けてIT関連の資格を取得し、ウェブデザインの専門学校へも通いました。いまの職場ではニュースサイトやアプリの開発、宣伝にたずさわり、充実した日々です。どんな働き方ができるのか不安に思っている皆さんと、心配ばかりしていた20代の私に「なんとかなるよ！」と伝えたいです。