報道センター経済担当 森岡 恭子

報道センター経済担当

森岡 恭子

2006年入社

地場企業とともに歩みたい

 経済ってなんだか難しそうだと思いませんか?私は2020年から経済担当をしています。それまで警察や文化担当、支局勤務などを経験してきましたが、文学部卒の自分が経済の部署に配属されるとは思ってもみませんでした。

 上場企業の決算発表に企業の合併・買収(M&A)―。分からないことだらけで毎日が発見の連続でした。でも、いつの間にかそれを楽しんでいる自分がいました。いろんな業界の人から話を聞けるのも、他の仕事にはない面白さです。

 2020年。折しも新型コロナウイルスの感染拡大を受け、飲食店やホテルの多くが「開店休業」状態に陥りました。取材自体を断られるケースが増える中で印象に残っているのは、事業を大幅に縮小したある地場企業です。役員は「コロナ禍で苦しむ会社を増やしたくない。自分たちの経験を伝えて行政の支援を訴えたい」と語り、取材に応じてくれました。

 取材の最後に、自然と「また来ます」という言葉が出てきました。地方紙の記者はずっと地元にいます。だからこそいいときも悪いときも、地場企業のことを伝え続けたい。そう願っています。