尾道支局 前田 薫奈

尾道支局

前田 薫奈

2022年入社

取材が縁 新たな出会い

 地域に寄り添い、地域の役に立ちたい-。そんな思いで記者を志しました。

 約1年の本社勤務の後、尾道支局の配属になりました。第一印象は移住者の多いまち。その魅力はどこにあるのか。このまちに暮らしながら、できるだけ多くの人の声に耳を傾け、発信しています。

 赴任した直後、尾道市因島の企業が、耕作放棄地で小学生とサツマイモ栽培を始めると聞き、取材に行きました。そこでの出会いが縁で、私自身も因島で農業を体験することになりました。「東京から移り住んだ若者がかんきつ畑を始めたらしいよ」。農業仲間から教えてもらい、新たな出会いと記事につながりました。その記事には、移住者の思いと尾道の魅力を一人でも多くの人に感じてほしいという願いを込めました。自ら地域に溶け込み、人のつながりを紡いでいく-。地方紙記者の役割と面白さを実感しています。

 取材した移住者が口をそろえる尾道の魅力は、瀬戸内の海と島が織りなす絶景。そして、「どこから来たん?」と気さくに声をかけてくれる地元の人たちの温かさです。ただ魅力を発信するだけでなく、人口減少や農業の担い手不足など直面する地域の課題を解決す
るにはどうすればいいか。その視点も忘れず、取材を続けます。