チームワークで真実に迫る

 自分の知らない世界をこの目で見たい。記者を目指した時の思いであり、今のモチベーションです。

 2022年春から県警チームに所属し、今は広島中央署や県警本部などの担当として事件事故や民事の裁判を取材しています。

 警察取材ではチームワークの大切さを実感します。誰かが掴んできた端緒に、一人一人が取材で得た情報が肉付けされていきます。最初は断片的だった情報でも、パズルのピースを組み上げるかのようにはっきりとした像を描き始めるのがこの仕事の面白さです。日々、真実に迫るために力を合わせて取材に臨んでいます。

 県警チームへの赴任直後、改正少年法の現場を取材した経験が印象に残っています。民法改正に合わせて、罪を犯した18、19歳の少年に対して大人に近い責任を負わせる。そうした法改正に、非行から更生した少年たちはどう思うのか。「支えてくれる人がいるから変われた」。そんな当事者の本音から、法や罰だけでなく、周囲の支えがあって初めて人は変われるのだと実感しました。

 多角的に取材して、読者に分かりやすく、なるほど、と思ってもらえるような記事を書けるようになるのが目標です。(堅次亮平)